Motivation
人と人の関係を中心とするソーシャルネットワークサービスの登場により、オンライン上で構築した人間関係の中で容易に情報共有をすることができる一方、ユーザが様々なサイトにプロファイルを残し、個人情報は分散、分断される。さらにスマートホーム、スマートシステムなどのスマートシステムにもの利用者プロファイルの収集、保存、共有に関しても安全性、プライバシーなどの課題が存在する。
個々のユーザーが自分のデータの使用を完全に制御できる脱中心化(Decentralization)する方法が必要として、脱中心化ネットワーク(Decentralized Network)を実装するには、克服する必要のある技術的な課題が数多くあります。アプリケーションとデータは分離され、人々が個人データを必要な場所に保存できるようにする必要があります。 認証手順では、プライバシーを確保しながらデータ所有者を正確に識別する必要があります。
Hong Chenが提案したユビキタス・パーソナル・スタディという理想な個人空間に自分のライフログを蓄積する。巨大なSNSの間で渡り歩きながらの情報活動から、再び「個人書斎」に情報を集中し、自分に適した個人化環境で自分らしい知識作業をするという従来のスタイルをもちながら、情報の共有、推薦もできる環境を構築することが目的。
UPOD Node
Chen LabのソーシャルネットワークサービスとIoTサービスを含めたLifeLogの研究では、UPOD(Ubiquitous Personal Online Data Store)という理想な個人空間を提唱し、個人のプロファイル、SNS投稿、さらにIoT関連体温などの個人情報をそこに集め、スマートな情報の共有、推薦できる環境を構築する。
Closed Social Node
2025-
Formation of a Decentralized Network of Nodes
分散型ノードのネットワークの形成:
個人の「個人書斎」ノード、「スマートホーム」ノード、「車載個人空間」ノードを繋げ、さらに友人のノートへ繋ぎ、分散型ノードのネットワークの形成するとさらに威力が発揮します。
従来の集中型ではなく、分散型ノードのネットワークまた沢山のチャレンジが待ち構えでいます。
Solid Project
Webの父であるTim Berners-LeeもMIT Technology Reviewで以下のように述べており、本来の目標とする姿を実現するためにSolidというプロジェクトをはじめました。
「Solid」はGoogleやFacebookなどによってWebが中央集権化してしまっていることを懸念して、Webを再分散化することを目標に立ち上がったプロジェクトです。
Solidを使えば、すべてのユーザーは「パーソナル・オンライン・データ・ストア(POD)」を持つことが可能。PODは連絡帳、To-Doリスト、カレンダー、音楽ライブラリ、そのほか個人あるいは専門ツールを持つことになる。PODのユニークな点は、データの保存場所や「誰がどのような情報にアクセスするか」が完全にユーザーの手に委ねられるところで、許可を与えれば家族や同僚が自分の持つデータを他の誰かと共有することが可能になるほか、1つのデータを異なるアプリで同時に見ることも可能になります。
このやり方と従来のウェブまたは携帯電話アプリとの違いは、誰がこうした情報にアクセスできるかを決めるのはユーザー自身であるということだ。アプリケーションの所有者はユーザーに対して許可を求め、かつユーザーはどのような条件下で許可を与えるのかを明確にしなければならない。
Solid Podの仕様は標準のオープンで相互運用可能なデータ形式とプロトコルを使用しており、さまざまなアプリケーション内でSolid内のデータを任意のユーザーに対して公開することができます。
ActivityPub and Fediverse
このネットワーク形態であなたから見えるコミュニティ範囲
フォローしている人(参加サーバー、リモートフォローによる他サーバー含む)
リプライ等のアクションをしてきた人(他サーバー含む)
(許可されている場合:)参加サーバーのLTL (同じサーバーにいる人の発言)
(許可されている場合:)参加サーバーの連合TL (LTL + サーバーにいる全員のリモートフォローの合成 + サーバー管理者が接続しているリレー等からの投稿取得)
(機能として存在する場合:) 参加サーバーのコミュニティ機能
このネットワークの特徴
メールのようなサーバー間通信方式を採用しています。
投稿やプロフィールは所属サーバーに保存されます。
ユーザー名の後ろに所属サーバーがついており、相手の所属サーバーと通信することで、自分の所属に関係なく投稿を見る・フォローすることができます。これを連合と言います。
そのため、相互に通信できることがわかっている場合、どこのサーバーにアカウントを作っても投稿を閲覧することができます。(但し、ドメインブロックなどで遮断されていない場合に限ります。)
対応している実装(サービス)間であれば、異なる実装でも通信できます。例えば、MastodonとMisskeyの間でお互いにフォローすることができます。また、マイクロブログ形式に限らず様々な形式でお互いに情報交換することができます。
ネットワーク自体には利用規約はありません。(統制不可)
フォローを承認制にし、フォロワーのみ投稿を表示するように制限することができます。
メリット
あるサーバーの運用や機能が気に食わない場合には、引っ越すことが可能です。
(引越し元のサーバーが引っ越し可能な場合のみ、フォロワーを引き継ぐことができます)
自分用のサーバーを立てることもできます。
突如アカウントが凍結されたりBANされても引っ越すことで回避可能です。
(ただしその場合、フォロワーを引き継ぐことはできません)
テーマ別のサーバーなど、小規模なコミュニティを作りやすいです。
デメリット
小規模なサーバーの集まりになりやすく、安定性や継続性にはサーバーごとに注意が必要です。
データの安定性もサーバーごとに異なります。
モデレーションは、相手の所属サーバーの運営者に依存します。
実装間で非互換なものは表示できません。例えばMastodonではMisskeyのカスタム絵文字が表示されないことがあります。(運営者がカスタマイズしている場合を除く)
バージョン管理などは運営者次第となります。
外からフォローできますが、サーバー単位でコミュニティが形成されていることが多いです。
サーバー間での通信遮断(ドメインブロック)は無視できない程度にあります。
サーバーごとに提供される機能が異なることがあります。
Ubiquitous Personal Online Data Store
我々はUPOD(Ubiquitous Personal Online Data Store )という理想な個人空間を提唱し、個人のプロファイル、SNS投稿、さらにIoT関連体温などの個人情報をそこに集め、スマートな情報の共有、推薦できる環境を構築する。さらにActivityPubという非中央集権型の分散 SNS のオープン標準で他のソーシャル プラットフォームと相互接続され、Fediverseネットワークを通して多様な機能を実現する研究も進めている。
本研究では、ユーザーがオンラインデータを自己管理できる分散型IoTプラットフォーム「UPOD」が開発されました。UPODはソーシャルネットワークデータの統合とプライバシー保護を強化するために、ActivityPubプロトコルとバーチャルキャラクター概念を採用しています。
The advent of social networking services focused on human relationships has made it easy to share information within online-established relationships. However, users leave profiles on various sites, causing personal information to be dispersed and fragmented. Furthermore, there are security and privacy issues related to the collection, storage, and sharing of user profiles in smart home systems and other smart systems.
We propose an ideal personal space called UPOD (Ubiquitous Personal Online Data Store), where we gather individual profiles, SNS posts, and personal information related to IoT, such as body temperature. We aim to create an environment that enables smart information sharing and recommendations. Moreover, we are advancing research on ActivePub, a decentralized distributed SNS open standard, which can interconnect with other social platforms and realize a variety of functions through the Fediverse network.
Ubiquitous Personalized House Smart System
本研究では、スマートホームのデータ断片化とセキュリティ問題に対処するため、ActivityPubプロトコルを採用し、異なる企業のIoTデバイス間の相互接続を実現します。このUbiquitous Personalized House Smart Systemにより、ユーザーは自身のスマートホームとソーシャルネットワークのデータを一元管理し、データ共有の対象と範囲を自決します。また、デジタルツイン技術の実現に必要な、個人の完全なソーシャルネットワークデータとIoTデータを提供し、よりパーソナライズされたサービスの提供に寄与します。

ポイント
RaspberryPiとArduinoで作るIoT装置、オープンソースソフトウェアWordPressとActivePubで作るクラウドサービス、そしてMIT App Inventorというビジュアルプログラミングで作るスマートフォンアプリが連携して動き、実空間と仮想空間を融合し、さりげなく利用者を支えるユビキタス・クラウド・サービスのモデルを構築します。


